天体望遠鏡ってピンキリ。
安いものだと数千円で手に入るし、天体望遠鏡メーカーの入門機は数万円する。
安いものでも良い製品もある。
安いものだから悪い製品もある。
レンズ、ファインダー、操作性。
この3つが良い・残念の分かれ道だと思います。
そんな、3つのポイントを解説したいと思います。
目次
レンズの良し悪しは日中に判断
自分の持っている天体望遠鏡のレンズが良いものかどうか。。。
それを星を見て判断するのは無理です。
星の光って淡くて曖昧で判断基準としては難しいもの。
レンズが良いものかどうかを知りたければ、お昼間に遠くのものを見てみましょう。
遠くにある鉄塔とかよく言われるけど、個人的には遠くの道路標示とか看板、自販機っていう文字を見て欲しい。
文字ならば、ピントが合っているかどうか良く分かりやすい。
薄暗い時間帯のネオン文字も結構オススメ。
文字がどれぐらいクリアに見えるか。。。そのレンズの良し悪しの最初の判断基準になると思います。
その場合、本当にとおーーーーーーーくのものにしてくださいね。
近すぎるとピントが合わないので。
天体望遠鏡における、鏡筒レンズって道具の中心みたいなもの。
ココがヤバいぐらい粗悪ってオモチャ以下だと思う。
そのファインダー本当に必要?
ファインダーとは、鏡筒の上に乗っかってるミニ望遠鏡のこと。
これは低倍率の望遠鏡で、中をのぞくと十字の線が入っています。
その十字の真ん中に見たい天体が来るように本体をうごかすことで、見たい対象を合わせる補助道具。
このファインダーがクセモノ!
ちょっとした拍子にズレてしまうことがあって、調整しなきゃいけない。
鏡筒とファインダーの関係性が少しでもズレると星が導入できない。
それこそファインダー調整は昼間にしかできなくて、めんどくさいんですよ・・・
あと困ったことに、安価な天体望遠鏡でファインダーのレンズが粗悪で、ぼやけてることがあります。あたりをつけるだけだからって、レンズの質は知らんってことなのかな…
ファインダー調整って、ピント合わせよりハードルが高いと思う。
なので子供向け望遠鏡の中には、ソコをシンプルにしてるものもあります。
オススメしまくってるリゲル60という天体望遠鏡。それは素通しファインダーといって、ミニ望遠鏡をそぎ落とし、2つの穴だけにしてる。
月、土星、木星のような肉眼で見える天体に対しては、ファインダーを「ミニ望遠鏡」にする必要性はあんまりない。
このような穴に見える星を入れ込むだけで、導入は可能になる。
これだと調整も不要だし、レンズが粗悪で~っていうこともない。
これ考えた人、天才だと思う。
【ファインダー調整の参考はコチラ】
「微動」は正義!!
「微動」とは、「少しずつ動かす」こと。
しかも「なめらかに」動いてほしいのが、天体望遠鏡ユーザーの願いです。
数千円レベルのものと、一万円を超えるもの。
その値段の差ってこの「微動」ができるかを丁寧に作ってるかどうか…って、あると思います。
そしてこの「微動」できるかどうかが、天体望遠鏡を面白いと思えるかどうかの生命線なのでは?と、最近めっちゃ思います。
天体望遠鏡はとても倍率が高いものなので、手が少し当たっただけでも天体がズレて星が見えなくなってします。
たとえば、ピントを合わせるために微調整している最中に、鏡筒ごと動いてしまってズレてしまうなんてこともあります。
めっちゃイライラする思う…
そして何より、カメラ用三脚(安価なやつ)は、けっこう大胆に動きがち。天体望遠鏡レベルに望むような微調整がとっても苦手です。
安価な天体望遠鏡についている三脚も、微動しないことがあり残念。
天体望遠鏡を買うときに、三脚・架台がなめらかに動くかどうかを判断基準にしても良いと思う。
そこが丁寧に作られている望遠鏡は、レンズにしてもファインダーにしても真摯に設計していると思う。
微動ができるかどうかは、操作性の重大ポイント!
微動ができないイコール操作性が悪い!!
めっちゃ大事です。操作性!微動!!
ちなみに工作望遠鏡は、基本的にカメラ三脚を使用して使います。
なので、安価なカメラ三脚で工作望遠鏡使うと同じ問題がおこります。
月は大きいので、ある程度ざっくりでも大丈夫なんですけどね・・・
土星・木星レベルだと微動ハンドルじゃないと、導入困難っていう人はけっこういると思う。
まとめ
先日、おうちから持ってきた天体望遠鏡を、使えるようになるための講座を開催しました。
そこで感じたのは「こどもにとって微調整ってハードルが高い」ということ。
そりゃ大人でも苦手な人もいるよね・・・
しかし値段の安さは、微調整できる機構をそぎ落としがち。
微動してくれる望遠鏡であれば、難なくできること。それが出来なくなる。
使いづらさで「もういいや」ってあきらめた子ってどれだけいるんだろうか・・・
だからこそ、ファースト天体望遠鏡は多少値が張っても「微動」するものを選んでください。
その操作性が楽しさとワクワクの世界へと、子供たちを導いてくれるから。
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