井の中の蛙ではおもしろくないから、井戸の外の世界を知る人とタッグを組みたい。
波長が合う相手と出会えた時、仕事はとってもクリエイティブで楽しくなる。
若田宇宙飛行士と理論物理学者ホーキング博士の対話からそんなコトを考えた。
異業種と意見交換すること
意見交換は大いに助けになる。
相手の意見が参考にならなくとも、
誰かに説明するということは、
自分のために話を
整理することにもなる
異業種や異文化といった異なる立場から意見を述べ合うことで、効率的に新しい知見に触れることができ、結果としてイノベーションを生み出し、新たな成果の創出にもつながりやすいのではないでしょうか。
私は、宇宙開発の仕事をしていますが、宇宙関連分野の専門性の高い方々だけで話していると、思いもつかなかったような斬新なアイデアに出会う場合が限られていると感じることもあり、ある程度の予想されるレベルまでしか話が行き着かないことがあります。
理論物理学者であるホーキング博士の言葉と、それに対する若田宇宙飛行士のアンサーの抜粋です。
頭の中にある「考え」って漠然としていて抽象的。「言葉」にすることで具体化していく。そういうもの。
書いたり話したりと「言葉」を駆使して考えを整理していく。
そして、観望会のようなリアルイベントを企画する上で、私は意見交換をとても大事にしている。
意見交換…まあ、相談相手を作るってことだよね。
それは自分のやりたいことを具体化し、整理するだけでなく「思いもつかなかったアイデア」に出会うため。
だからといって「ただ異業種であればよい」なんて事はない。それは色んな方に相談しまくったからこそ感じたこと。
観望会を企画しだした頃は、星空案内人などの天文系のお友達を相談相手としていた。
頂いたアドバイスを咀嚼し、取捨選択することで「観望会の基本形」を具現化できるようになった。
それは私のベースでもあって、専門性の高い方のアドバイスを最初に頂けたことは財産でもある。
そして、全くの畑違いの方を相談相手にしたこともあった。たしかに「思いもつかないアイデア」に出会った。
ただ、観望会は配慮すべき事が、通常の野外夜間イベントと少し違う。
空のご機嫌、月の齢、周りの灯りや建物…
そういった特性を理解せずにアイデアをもらい「いいですねー!」と企画を進めて失敗したこともあった。
異業種であれば「思いもよらないアイデア」は出やすい。けれど、それが活きたアイデアでにならない事も多々ある。
だからタッグを組むなら共通項のある異業種がいいいな。
月面ローバーを作るために、宇宙の専門家であるJAXAが手を組むのは車メーカー。食品メーカーでは開発はできないよねてっいうイメージ。
観望会であれば、全然違う分野のイベンターとかかな。私の場合はイベントをさせてもらってる施設の方。
そして相談相手と、波長が合うことも大事だなーって思う。波長合わないと、相談内容がズレて方向性が違ってくる。
想いに共鳴してくれ、同じ方向を向いてくれる方と出会えることはとても幸運だし、大切にしていきたいご縁だなと思う。
そしてそんな相手と仕事するのは、とても楽しい。
その結果、たくさんの人の笑顔あふれる場が作れれば最高。
まだまだ、協働していきたいと切に願ってる。