【天体望遠鏡】今さら聞けない!できないこと&得意なこと

あ、こんにちは
宙ガールブロガーのうららんです。

天体望遠鏡は万能な道具ではありません。

できること、できないことがあるので、超初心者向けにまとめてみました。

目次

天体望遠鏡で出来ないこと

星座は見えない

星を見る時に絶対気になる「星座」
星座は、空にある星たちをつなげて、色々な形に見立てたものです。

天体望遠鏡は1つの星をズームアップしちゃうので、星座の全体像をみることはできません。

オリオン座のリゲルっていう星を見る!
こと座のベガっていう星を見る!

そんな感じならイケます(๑و•̀Δ•́)و

流星群は見えない

流星群。。。
つまり流れ星も天体望遠鏡で見ることは出来ません。

流れ星は、空のどこにいつ現れるか分かりません。
空全体を見る必要があるし、流れるのは一瞬。

天体望遠鏡でのぞいたからといって、長く流れたりしません。

そもそも天体望遠鏡でのぞく先の範囲はとっても狭いです。肉眼で空いっぱいを見渡すよりも、流れ星が見える確率がドカーンと下がります。

流星群は肉眼で楽しむ天文ショーです。

天体望遠鏡より双眼鏡の方がイケる天体

天体観測には双眼鏡も活躍します。
天体望遠鏡でも良いけど、意外と双眼鏡の方が観察しやすい天体もあります。

星雲・星団は双眼鏡の方がよい時がある

星雲や星団、銀河は、双眼鏡でも大丈夫なモノもあります。
比較的見つけやすいアンドロメダ銀河・すばる(プレアデス星団)・オリオン大星雲は双眼鏡で見ても楽しめます。

そもそも、双眼鏡で見ようが天体望遠鏡でみようが図鑑のようにカラフルには見えませんから。
(人間の目は淡い光に対して色を感じにくい性質があるそう)

あまり変わらないのなら、扱いが簡単で気軽な双眼鏡にした方がラクかなと。

ニュースになるような彗星は双眼鏡だ!

数年前にニュースになったアイソン彗星・パンスターズ彗星。
地球の近くを通る彗星は「観察しよう!」ってニュースになります。

そういった地球に近づいて見つけやすい彗星は、天体望遠鏡では全体が収まりきらないです。
しっぽがはみ出ちゃう。

全体を見たいなら、双眼鏡がベストです。

余談ですが、ニュースにならないけど、天文情報には出てくる暗い彗星もたまにあるんですよ。


参考
双眼鏡の選び方・使い方【入門編】宙ガールドットコム

星団、星雲、銀河、彗星は恒星と違ってパキっとした光を放ちません。
雲なの?霞みなの?空のシミなの?レベルの淡さなのでご注意下さいね。

天体望遠鏡は1つの天体をピックアップしてじっくり観察するのが得意です

天体望遠鏡は、1つの天体をじっくり観察するための道具です。

お月さまは満ち欠けによって全く違う顔を見せます。

満月の明るさはまばゆくて美しい。
半月では暗い所との境目に見えるクレーターに興奮する。
三日月をよく見ると、欠けて見えないはずの部分が見える。

お月さまを愛でるには本当にこれ以上ない道具です。

そして天体望遠鏡の購入動機としてテッパンの「土星の輪が見たい」「木星の縞模様が見たい」という願いをかなえてくれます。

とはいえ、入門クラスの天体望遠鏡は自動的に星を探してくれることはありません。
まずは「あ!あれが土星だな!」って実際に星を見つけてから、天体望遠鏡を向ける必要があります。

幸い、最近は星座アプリがあるので簡単に見つけることができます。

文明の利器を駆使しつつ、まずは星を見上げることを日常にしてほしいなって思います。

まずは、上を向いて。

今日の星空が楽しくなる!ちょっとした豆知識まとめ【保存版】

まとめ

天体望遠鏡でのぞいたその先に見える土星や木星は、思った以上に小さく、図鑑で見たものと違うと思ってしまう。

でも、写真でもなければCGでもないリアルな世界が、レンズの先には広がっています。

星たちは、あの先に紛れもなく存在しています。

私は、天体望遠鏡は天体を拡大するのではなく「見たい天体により近づく」と思っています。

天体望遠鏡の接眼レンズが宇宙船の窓で、私はその窓から星を見ている。そういう想像をしながら見ています。

私にとって天体望遠鏡は観察というより「宇宙旅行ができる」道具です。イメージを持って道具に接すると、楽しみが増します。

星を見上げ、
星と共に季節を感じ、
そしてそれらの星に近づいてみる。

天体望遠鏡があれば、星の楽しみの選択肢が増えます。

とっても楽しい道具ですよ‹‹\(´ω` )/››

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