次の月食は みんな天体望遠鏡でみるべきと思った夜の話

さすが皆既月食+惑星食のコンボ!

SNSやテレビを見ていると本当にたくさんの人が空を見上げてたんだと感じた。「#月食写真へたくそ選手権」で盛り上がるの好きすぎる笑

そして清々しいお天気で観察できたのが何よりも良かった。

仕事を終え、電車を降りて空を見上げると月が欠けはじめていた。

見上げたら「うお!かけてる!」って思ったのは初めて。
その日ほんとうに仕事がしんどかったから…そんな仕事の疲れを少し剥がしてくれた。

帰宅して子供たちにご飯を出したら、速攻ベランダで撮影開始。朝のうちに夕飯準備した自分エラい!

バタバタとベランダで準備をし、撮り始めたお月様。
かなり欠けていた。

ご飯の終わった息子が、先日ビクセンさんからいただいた望遠鏡をセッティングしてくれた。

いままでの月食は望遠鏡にカメラ装着しての撮影ばっかりだったので、今回初めて月食を望遠鏡で見ることができた。

初めてみる望遠鏡での月食は、本当に美しかった。

ぽっかりと宇宙に浮かぶ月の後ろで、星が輝いていた。
とても立体的に月を感じた。

そして赤だけじゃない複雑な色味をしていた。写真や動画と全然ちがう顔を見せる月に感動した。そして写真で見るより魅力的で、美しく、見飽きない。

月食は、地球の影が月にかかる現象。
理屈では分かるのだけど、欠けていく月を肉眼で見るだけでは、イメージがつかなかった。きっと欠けた部分が、黒く見えなくなっていたから。

そして月は遠くて小さい。

でも望遠鏡で見たら、欠けた部分も見えていて「影がかかっている」ということがしっかりとわかる。これが地球の影なんだと感動した。

天体望遠鏡は「宇宙船に乗って、月に近づいて、宇宙船の窓から見ている」そんなイメージで見ることができる道具。まさにそれを体感した。

月が近かった。

望遠鏡を通して自分の目で見ると、ちゃんと光と影がわかる。人間の目は本当に高性能だ。

ちなみにカメラで影の部分を撮影すると、光の部分がまぶしすぎて白くつぶれる。

逆に光の部分を撮ろうとすると、影の部分は映らない。

電子観望でも、写真でも表現できない、天体望遠鏡で見る月。
望遠鏡をのぞく意義、体験の大事さを改めて感じることができた気がする。

この感動を大事な人に伝えたい。
感じてもらいたいと思う。

望遠鏡の先に広がる世界。望遠鏡を通して、宇宙から届く光をリアルに受け取ることで感じる感情はきっと人によって違う。

でも「なにか」を感じてくれる人が、たくさんいる気がする。

オンラインや映像で世界中どこでもつながる世の中。だからこそ「リアルを感じる」ことがとても大事。それは人と会うことだけでなく、星に出会うことも同じ。

人に宇宙を見せること。
これからもコツコツやりたいなと思う。