星好きが、空を見上げなくなっていた。

星好きが、空を見あげなくなった。理由は心身疲労だと休息して初めて気づいた。

本業(会社員)勤続20年をむかえて、リフレッシュ休暇を2週間頂いた。

1年前に親会社に出向してきた私。新しい部署では、覚えること・集中することが余りにも多く、毎日疲弊しきっていた。20年色んな部門にいたけれど、1番しんどいと感じるほど。難しい仕事ゆえに落ち込むことも多い。

「忙殺って心がころされるよね」

忙殺され疲弊しきった状態で、夜はずっと頭を垂れてスマホばかり見ていた。下を向きキラキラした情報を流し見すると、気持ちがさらに落ち込むこともある。

悪循環だとわかっていても頭が重くて上を向けないし、目に入る空に自分の心が反応していなかった。星もイベント以外で見てなかった。

そのタイミングでのリフレッシュ休暇は本当にタイミングが良かった。子育て業は休みがないので、自由時間は子供たちが学校に行ってる間だけだけど。

人と会い、お酒呑み、おいしいモノを食べ、気が済むまで昼寝し、1人時間をつくる。

コスモス畑に行き、カメラと向き合う時間は頭を空っぽにできた気がする。

休暇の最終日は、活動拠点(でんスポ)で打ち合わせをした。そこまで歩いて行ったのだけど、空が清々しく気持ちが良かった。

楽しく打ち合わせができ、気持ちがみなぎるのを感じた。

その日の夜、今シーズンはじめてシリウスを見た。

何色なのか言い表せなぐらい強く瞬く星。力強く輝くシリウスに心惹かれる。そして惹かれると感じることができるほど、心が戻ってきたなと思った。

いくら星が好きでも、疲弊したら見れなくなる。空を見上げているかどうか、自分の心のバロメーターになるのかもしれない。

そしてきちんと休息とらんとあかん。ほんまマジで。

今日も夜空を見上げ、シリウスに会えるだろうか。