当たり前のように月を愛でる日本人。
本当に月が好きだなって思います。
欧米ではネガティブなイメージがあったりして・・・
なんでだろうって思った時にした会話がとてもわかりみが深かったので
まとめました。
目次
月を愛でる日本人
とある人と「明日が中秋の名月ですよ〜」という会話から、欧米では月に対してネガティブなイメージがありますよね・・・という話題になりました。
その時の返しが「太陽信仰だからでは?」というものでした。
欧米ってルナティックだったり狼男だったり月に対してネガティブなものもある。
なんでだろうなーと思ってたけど、とある人が「欧米は基本的に太陽信仰だからじゃないですかね?」って言われて何となくストンと腑に落ちた。それをスっと言えるその方の知的さもステキだなと思う夜。
#中秋の名月 pic.twitter.com/kV25BjEzjn— うららん@宙ガールドットコム編集長 (@uraright_blog) October 1, 2020
欧米は太陽信仰だから単純に明るい=ポジティブ、暗い=ネガティブの違いなのでは?という考察。
キリスト教のように「唯一の絶対神がいて、その神の教えに沿う」というのが欧米の一般的な宗教の考え方で、明と暗、正義と悪がはっきりしているイメージですよねと。
そのとある人は、
「日本は八百万の神に感謝する国でしょ。お月様にも「様」つけてるあたり、神様だったんじゃないかな?
至る所に神様がいて感謝して生きる…そんな気質が良いですよね😊」って言ってて、中秋の名月になんかステキな話をしたなーと思った。 https://t.co/75F0gzt05u
— うららん /宙ガールドットコム/WhitePiece (@uraright_blog) October 1, 2020
日本は、八百万の神っていうぐらい、いたる所に神様がいて感謝して生きる感じですよねって教えてくれた。
だからお月様も同じように愛でていたのかな〜って。
とてもストンとくる考察だなって思う。
賛同してくれるカニもいる・・
https://twitter.com/henachoko_hoshi/status/1311996680456204290?s=20
月を忌む日本人
とはいえ、日本も月を忌む風習もあったそうで。。。
日本も平安時代頃までは月、特に満月を忌む風習が残ってましたよね。変遷が気になります。
— TSUKADA Ken (@tsuka_ken) October 1, 2020
十五夜のお月見も平安時代中期からですし(中国から伝来)、十三夜という日本独自のお月見も生まれましたから、当時は混在していたのでしょう。ただ当時のお月見は月自体を見ずに(七夕もそうですが)盥に水を張って水面に映る月を愛でたり、月明かりに照らされた風景を楽しんだりもしていたようです。
— TSUKADA Ken (@tsuka_ken) October 1, 2020
直接見るとダメっていう、そこも忌む思想が根底にあったのかもしれませんね。いつごろから日本人が月好きになったのか、月への想いがどう変化していったのか、花鳥風月という言葉がいつ生まれたのか、気になります。月を詠んだ和歌も、古今集では3%弱ですが新古今集では15%にまで増えますからね。
— TSUKADA Ken (@tsuka_ken) October 1, 2020
日本は神道と仏教が面白い具合に混在していながら、無宗教の人が多い国。
いろんなものの良いとこどりするのが上手なのだけれど、月を愛でる部分も同じように良いとこどりしてアレンジしてきたようにも思える。
直接見るのは禁忌、だから間接的に見るというのは面白いな。
だって、そうまでして月を見たいって・・・好きなんじゃんって思ったりします。
日本神話で太陽は「アマテラス」、月はアマテラスの弟の「ツクヨミ(月読)」です。
そのツクヨミの名前に、月を禁忌としたヒントがあるらしく・・・
https://twitter.com/henachoko_hoshi/status/1312006437854302208?s=20
https://twitter.com/henachoko_hoshi/status/1312007685403938816?s=20
愛でたい・・・でも、禁忌・・・だから、間接的に愛でる。
そして、仏教の影響で堂々と愛でるようになったという感じかな?
まとめ
歴史を積み重ねて、文明や文化が変化していく。
その歴史の積み重ねってとても複雑で、だから月の考え方1つでもきっと複雑な変遷をしてきたのかもしれないなと思う。
とはいえ、今はみんなとてもお月様が大好きで、見上げてSNSでシェアして・・・
お月様の美しさに魅了され、ゆったりとした時間を過ごせたらなって思います。