球場を使った星空観望会を実施しました。
約200名のみなさまにご来場頂き、月・土星・木星を楽しんでもらいました。
色んなコーナーがあったので、1つずつご紹介します。
目次
天体望遠鏡で月と星を見る
今回は、設置台数が8台でした。
観望天体は月・土星・木星で、ゆったりじっくりと星を堪能してもらいました。
望遠鏡は機種によって、見え方が違います。
同じ天体を見せていても、望遠鏡によって差があることを知ると驚かれる方もいました。
ちなみに1台は月撮影コーナーにしました。
自分のスマホで月を撮ってお土産にしてもらいました。
基本的にはファミリー層の多い観望会ですが、ご年配の方もちらほら。
「子供のころから宇宙が好きだったけど、買ってもらえなくて・・・」という方が楽しそうに望遠鏡を覗いていたそうです。
シニア世代が子供のころの気持ちを思い出して、ワクワクしてくれるってすごくない?
前にも星を知りたくて1人で来たっていう、シニア女性もいたし。
星を楽しむのに年齢など関係ないなと改めて感じています。
望遠鏡を体験する
メインの天体観望は、案内人の方々が操作する望遠鏡を覗くというのが基本。あまり機材を触れない。
でも、天体望遠鏡という道具に興味を持ち動かしてみたいと思う子はいると思う。
そんな気持ちで設置したのが「体験コーナー」です。
子供向けの天体望遠鏡リゲル60(息子の私物)で月を自分で導入してもらいます。
コツさえつかめば簡単だけれど、そのコツを教えてくれる人がいなければ難しいのが天体望遠鏡。
星空案内人のおにーさんがレクチャーしつつ体験してもらいました。
実際に自分で扱って月を見ることができるようになった子も何人かいるし、すごい子は土星まで導入できるようになったそうです。
天体望遠鏡の持ち込みをOKにしていたので、my望遠鏡を手にイベントに来ている子供たちもちらほら。
そういう子をケアできる時間を作ればよかったなーと。これは次回の検討課題かな。
「できるようになる」という体験は、本当にうれしいものね。
画面から流れるリアルタイムの月
去年チャレンジしようとして、雨で流れてしまった「電子観望」のリベンジです。
天体望遠鏡→カメラ→PC→モニターと繋げてのリアルタイム月画像をお見せしました。
リアルタイム動画ゆえの、空気のゆらぎとか雲の流れもみんなで共有できるのが良い所。
しかも月と共に記念撮影みたいなことができるのは、新たな発見でした。
(フォトプロップス作っておいてよかったー)
双眼鏡の意外性を知る
「案内誘導」という名のスタッフを数名配置していました。
お客さんに質問されたら答えたり、星を肉眼で案内したりする役割です。
案内誘導スタッフは双眼鏡を持っているため、双眼鏡での案内もしていました。これが意外と好評で、双眼鏡からの星の眩しさに驚いている方もいました。
星と言えば天体望遠鏡のイメージだけど、双眼鏡のポテンシャルの高さは今後も推していきたい。
(双眼鏡は、ビクセンさんに機材協賛いただきました)
子供の心をつかむトーク
今回のトークは星カフェSPICAスタッフにお願いしました。
第一部が「こころがワクワク惑星の話」
第二部が「こども宇宙相談室」
今回担当した「よるうどん」くんは、子供の心を掴むのが上手い!
子供たちが楽しそうに笑っていたのが印象的でした。
惑星の話を聞き、また望遠鏡を覗いて楽しんでいた子もいたとのこと。
トークで知った知識と、本物の惑星を見るという体験のセットは印象に残ってくれるんじゃないかな。
お土産をつくろう
お土産欲しいよね。
「光るペンダント」「夏の大三角スケール」を作るワークショップをやりました。
光るペンダントは木片に蓄光パウダーを混ぜたアクリル絵の具を塗るという簡単なモノ。
可愛い星や月のペンダントが作れるのは、楽しいよね。
もう一つが「夏の大三角スケール」
これは、姫路にある星の子館で配布されている「夏の大三角形の大きさプリント」をアレンジさせて頂きました。
プリントをラミネートにして透明にしたものを作ってもらいました。
それから、蓄光シールをつかってみんなでアートを作りつつ、塗り絵を楽しむコーナーも設置。
塗り絵と色鉛筆は、フェリシモさんにご協力頂きました。めちゃ可愛い。
NASAからのメッセージ
フライヤーや先着100名限定のバッチなど色んな配布物がありました。
そのなかには、NASAジェット推進研究所の日本人技術者である小野雅裕さんからのスペシャルメッセージカードも!
宇宙メルマガ編集部のご協力もあって実現したカード。
でんスポに来るみんなにだけのプレミアなもの。
子供たちには遠い存在のNASAが、少しでも近い存在となるよう。そして宇宙を目指したいと思ってくれるように。
宇宙メルマガのステッカーも可愛い。
メルマガを子供達が登録するのはハードルが高いので、こちらはお父さん・お母さんが登録してハマってくれますようにって思ってます。
ありがたい飲食ブース
今回は飲食ブースを出して頂きました。
かき氷やポテトにシフォンケーキもありました。
イベントが19~21時で、何か食べたい時間帯でもあります。
差し入れに喜ぶスタッフもいました。
イベントに遊びに来ていた同僚が、「ポテトめっちゃ美味しかった~!子供たちお代わりしてた。」って。
まとめ
別の場所で2回、ここで4回ほど企画運営して、雨による中止が1回と延期が1回(しかも延期の日も台風で体育館開催)
そして残りは曇ってばかり。
ここまでガチに晴れたのは初めてでした。
3年越し、念願の晴れ開催です。泣きそう。
「星の教室」「JAXAコズミックカレッジ」は「まなび」のワークショップです。
でも「天体望遠鏡で月と星を見よう」は、とにかく気軽に、どんな人でも楽しく星を見上げて欲しいと思って開催しています。
暖かいスタッフ達が作り上げた、優しい場所です。学んでも良いし、ただ楽しく過ごすだけでも良い。
「こんなにじっくりと星を見たことがなかった」
そう言って下さった方がいたそうです。
星を見ることを知ってくれた。それだけで満足です。
北神戸田園スポーツ公園の空は広い。
広い空は宇宙へのイマジネーションも広げてくれると思う。
そんな場所で星を見ることを知り、日々の生活の中でふと空を見上げるきっかけになればいい。
このイベントは好奇心のタネをまくところ。
おとなも。こどもも。