「惑星」というと太陽系最大の木星や、輪っかの美しい土星が印象的。
見上げた空で印象的なのは金星や木星。
アナタの火星のイメージはどうですか?
火星大接近を前に色々と調べると、どの惑星よりも身近な気がしてくるんですよね。
一緒に妄想・・いや想像しながら読みすすめてみてください。
目次
火星にいる自分を想像してみる
火星には今までたくさんの探査機が送られている。
3分の2ぐらいは失敗しているのでミッションの難しさを物語ってる。
成功した数機は火星の周りを周回したり、大地に降り立ったりして調査してて、イチバン有名なのはキュリオシティかな?
探査機が大地に降り立って写真撮ってくれているおかげで、火星の大地の様子がビジュアルでよくわかるようになりました。
なんか似てるし。大地の様子が分かることで火星に降り立った自分をイメージすることもたやすくなりました。
ちなみに地球の空が青いのは「大気」の影響です。
地球の大気の成分が空を青くさせている。
この成分が違っていたら色も違うのです。
そして火星にも少なからず「大気」は存在していて、その成分は地球ともちろん違う。
だから空の色もちがってきます。
火星のお昼はクリーム色の空、夕焼けは青いんだって。
地球だと夕暮れ時に青から赤のグラデーションになるけれど、火星の夕暮れはクリーム色から青のグラデーションになるんだろうね。
じゃあ夜はどうだろうか?
火星からは、こんな感じに見えてて。。。
じゃあ、地球からはどう見えるか?
それは自分の目で確かめてみて。
そして星座をつむぐ星たちは、太陽系の外の星たちの配置。
だから地球から見ようが、火星から見ようが同じだと思う。
火星と地球は地軸の傾きがちょっと違うから、星の見える方角は変わります。
そんな火星を少しイメージしてみてください。
なんだかちょっと親近感の湧く星に思えてきません?
太陽系のどの惑星よりも親近感がわいてます。個人的に。
望遠鏡で分かること・行かなきゃ分からない事
探査機がはじめて火星に降り立ったのは1970年代。
岩石採集のような調査ができるようになったのは、平成になってから。
それでも火星には大気がある可能性は指摘されていたし、太陽系最大の山(オリンポス山)の存在は分かってた。
火星をとりまく基本的な情報はすでに色々とあって、それはすべて天体望遠鏡による地球からの観測で分かった事。
いつも思うけど天体望遠鏡ってスゴくない?!
火星に月が2つあることだけでなく、太陽系最大の山とか渓谷があることとか水路があるっぽいことまで分かるんだよ!
神戸に住んでてもお隣の岡山の事なんて知らない事、見えない事だらけなのに。お隣とはいえ違う星の事がいろいろ分かるってスゴいことだよ!!
ちなみに「目に見える光(可視光)」は電磁波の1種で、家庭用の天体望遠鏡はその目に見える光をとらえて見たり撮ったりするもの。
電磁波は目に見えないものの方が多くて、それをとらえて解析することも天体望遠鏡の大きな役割。
まさに「見えないものを見ようとして~」の世界で、そこから分かることもとっても多いのです。
探査機って地球でたてた仮説の立証に行くっていうこともあったりすると思うんだけど、それだけでなく、「え!そんなものが!!」という発見にもつながったりするんだろうな。
やっぱり遠隔で得た情報だけでは足りなくて、実際に行かなきゃ分からない事ってたくさんある。
今送り込まれている無人探査機だけでも限界はある。
だって火星にいる探査機の移動距離って大阪から京都に行くレベルの距離だけなんでしょ?
いくら地球より小さいからってそのレベルの移動距離で火星全体の事なんて分かるわけないよね。
それに遠隔操作のロボットで出来ることも限界があると思う。
遠隔で観察 → ロボットで実際に確認 → 人間が細かく調査
きっと火星の事をたくさん知るためにはこういった段階を踏む必要があって。
だから火星有人探査の必要性があるんだろうな。
なんで火星なの?
お隣の惑星ってところで「金星」ではないんだ?っていう疑問。
「地球の姉妹惑星」って言われているのは金星の方なのに、移住するなら火星ってなってる。
なんでだろう?と思って、火星と金星の基本情報を見てみた。
まず、金星は二酸化炭素もりもりの分厚い大気があって、それが温室効果ガス的に金星の地表面の温度をあげているそう。
平均気温は464℃・・・鉛とか溶けちゃうレベルの暑さですわ。。。そんなとこ地表に探査機おろすのでさえも困難だわ・・・
そもそも機械って熱にめっぽう弱い。
じゃあ火星はどうなのって調べると平均気温-43℃だって。
この気温は北海道の最低気温ランキングトップぐらいの感じ。
南極大陸で標高高めのところだったら、火星の平均より寒いレベル。
そう考えたらまだ金星より現実味がある気温かもしれない。
どちらも人間が住める大気状態ではないから、そこは一緒だけど機械に関しては火星の方が動かせるね。
書いてたら火星の方が地中に微生物ぐらいいててもおかしくない気がしてきた。それは今の探査機では対応できないので、ハイパーな探査機を開発するか人間が行かないとだね。
まとめ
地球から空を眺め「その先が知りたい」というのは「井の中の蛙が大海を知りたい」というイメージなのだと思う。
地球という星のその外の世界に興味を持つことは、人間としての本能というか。
地球で資源が枯渇してしまったら・・・とか、地球が住めなくなったら・・・という観点での開発ももちろんあると思うし、そのための技術は地球に還元されていることも多い。
人間って強欲だよなって思う反面、好奇心が強すぎるのかなって思うこともある。
何も考えずに見上げる星は自分を癒す光だけれど、その星の事を知り、想い・イマジネーションを巡らせたとき、大きな好奇心に代わる。
特に火星は他の惑星たちよりも情報が多いからイメージしやすい星。
移住計画もあるくらいだからね。
イマジネーションを働かせながら覗く望遠鏡は、好奇心を大きく刺激してくれる気がするんだ。
そんな気持ちでのぞく望遠鏡の先には大きな世界が広がってる。
わくわくしながらのぞいてほしい。