火薬使って、本物のロケットと同じ構造で打ち上がるロケットを「モデルロケット」と言います。時速200km、高さ40mの高さまでぶち上がる姿は、迫力満点です。
迫力満点すぎて、ビビっちゃう子もたまにいます。
モデルロケット講習には2パターンあります。
1つはロケット自体の仕組みを理解しながら組み立てていく科学教材として開催されるもの。こちらはモデルロケット協会というところでライセンスを取得した人が開催しているものです。
もう1つは、「どうせ無理」を無くそうという思いを、子供達に体感してもらうための手段としてモデルロケットを使って教室を行っているパターン。こちらは植松電機のUEパートナーというライセンスを持った人が開催しています。
使用するキット(ロケットの機体部分)は違いますが、同じ火薬エンジンを搭載して打ち上がっています。

ロケット本体はキットになっていることが多く、小学校低学年でも頑張って作ることができます。
打ち上げる時に、火薬エンジンを装填して、打ち上げ台にセットします。
エンジンの取り扱いは、基本スタッフが行います。
火薬に点火して打ち上げるため、安全性についてはとても慎重に確認しながら教室を行っています。
ちなみに1本のエンジンに対して、火薬の量は手持ち花火より少なめ。ここに、黒色火薬のついた針金のようなもの(イグナイダーと言います)を装着し、電気を流して発火させて点火します。
発射ボタンを押すのは、子供達です。
発射ボタンも、しっかりと安全装置がついているものを使用しています。

風が強すぎるとどっかいっちゃうので、強風の場合は打ち上げを中止することがあります。
(敷地の外に出てしまったりすると危険でもあるので)
そのため広いグラウンドがある場所が必要です。
私は、植松電機のUEパートナーとして、ロケット教室を開催しています。
きっかけは、モデルロケットに興味があり調べていたら、植松社長のスピーチを聞いて感動したからです。
モデルロケットを通して、「どうせ無理をなくす」という信念を広めたいというお気持ちに賛同しています。

子供には無限大の可能性があって、いろんな理由でそれを大人が阻んではいけないと思う。
「どうせ無理」と思っている子供時代を過ごしてしまい、大きくなってもリスクを恐れてしまう・・・それはとても悲しいし、残念だなと思います。
明るい未来しかない若い子達には、たくさん行動して、たくさん失敗して、強くしなやかになってもらいたいと思います。

- 大きいことの成し遂げること。
- 自分の価値を高めること。
- 個性を出すこと。
若い世代にとって、大事なことだと聞いたことがあります。
個性を出し、自分を高めるためには、なんでもチャレンジして、失敗を乗り越える経験はとても大事。それを恐れるようになってしまっては、いくら自分の価値を高めたいとか、個性を出したいと思ってもうまくいかないと思う。
「無理かもしれないことにチャレンジして乗り越える体験」をたくさんしてほしい。モデルロケット教室は、子供たちの心を形成する上での小さな要素であり、チャレンジの種子であって欲しいなと願っています。