雨のち月【3月2日の日記】

世の中にはいろんな人がいる。

色んな人のことを知り、いろんな価値観に触れ、理解していきたいと思う。

新しい価値観を知るために、音声系SNSは有効だなと思ったけれど。やっぱり私は活字で人の価値観に触れたいなと思いました。

だから本が大好きだ。

目次

そぎ落とされていく月

夕方ごろまで雨だった関西。
雨が上がるとともに、グッと気温が下がってびっくりする。

帰り道に見たシリウスは、強く輝いていました。
満月も数日を過ぎ、月が欠けていく時期。

月が出てくるのも、少しずつ遅くなっていく。

さいきん下弦の月が、気になる。

上弦の月は、これから満月に向けて満ちていく、前向きさを感じる。
満月を過ぎ新月に向かって、少しずつ削ぎ落とされていく下弦の月は、寂しげな影のある美しさを感じる。

寝待月。

寝て待っているうちに、出てくる月。
この日は21時を過ぎての月の出。

寝てしまって、会えなかった。

ぼくが子どものころ、ほしかった親になる

本を読むのも、書くのも、編集するのも「にんげん」です。

「にんげん」には合う・合わないがある。

だから本を読んでいても「あ、この人とは合わない」と思ったら読むのをやめる。
合うか合わないか微妙なラインかなって思うときは、図書館やKindleUnlimitesを利用することも多い。

「合う」本は、紙で手元にずっと置いて何度も読みたいと思う。

幡野広志さんの本は、紙でおいておきたい方の一人。
写真家であり血液がん患者ということが、プロフィールに必ず書かれる。

「感じること」「考えること」それを「言の葉にすること」それらが研ぎ澄まされた感性の方だと思う。
フラットに物事を見て、生きることと向き合っている気がする。

人生相談の本は「あの1文で、ここまで思慮深く読み取るのか」と、いつも驚く。

そんな幡野広志さんの本を、ひょんなことから友人たちにオススメする機会があった。

友人たちは、さっそく読んでくれた。
そして、気持ちのこもった感想をくれた。

映画も音楽もだけど、本も相性がある。

だからオススメした本と相性がとても良かったのなら、それは本当にうれしいなって思う。

きっと、本の中でも「ここが刺さる」という項目は違うかもしれない。
そんな話をそのうち彼女たちと、してみたいなと思うなどした。

永遠に会えなくなった

messenger、Twitter、zoomでしかお会いした事がなかった。お会いして、ご挨拶できたら良いなと思っていた。

それが叶わなくなった。

いつか会えるかも…の、いつか…が、来ないことがある。こんな形で。

改めてご冥福をお祈りします。