トップ画像は、最新の木星画像です。
木星探査機ジュノーが撮影して、NASAが公開しています。
しま模様だと思っていた木星も、近づいて撮るとその中に渦がたくさんあります。そしてこの模様は雲だそうです。
そんな太陽系最大の惑星「木星」についてまとめてみました。
目次
木星はどんな星?
【基本情報】
大きさも質量も太陽系最大の第5惑星。
約12年かけて、太陽の周りを一周する割に、1日の長さは10時間ほど。
地球よりも直径が11倍も大きいのに、1日の長さが半分以下っていうのは時点の回転スピードがえげつないってことですね。。。
直径は11倍ですが、重さは地球の318倍もあります。
重力は地球の2.4倍ほど。
公転周期:11.86年
自転周期:9.93時間
直径:142,984Km(地球の11.2倍)
木星の周りをまわる衛星(地球で言うお月さま)は、いま見つかっているだけで79個。
その中でメジャーなのがガリレオ衛星といわれる4つの衛星。
天文学者ガリレオが発見したので、この名前がついています。
ガリレオ衛星は、工作望遠鏡でもしっかりと見ることができます。(たぶん縞模様を認識するより簡単)
木星といえば、大赤斑(だいせきはん)が印象的。
これは高気圧性の渦だそうで、地球2~3個分の大きさがあります。以前は台風って言われてた気がするけど、いまは「台風なのか、あるいは・・・まだ解明できてない」って状態だそうです。
探査機ジュノーが撮影した大赤斑を見ると渦であることがよく分かる。
木星は住める?
無理!どうやっても住めません。
固い地面がなく、降り立つ場所が存在しません。
木星は「ガス惑星」といって、水素やヘリウムがとりまいています。
中の方は水素が液化しているそう。
イメージとしては、えげつない台風のような雲の下には底なしの液化水素の海だけしかない星っていう感じ。
木星のしましまうずうずは、雲の高さの差によるものだそう。
茶色方が低く、白い方が高い。そして雲の高さによって雲を作る物質も違います。地球は高くても低くても同じなのにね。
木星には住めないけれど、ガリレオ衛星のなかの1つ「エウロパ」には水があるかも!ってされていて、地球外生命体の存在が期待されている星です。
エウロパに住んで眺める木星ってどんな感じなんだろう。
木星が見える方に向いたら、空全体が木星の表面で覆われそうな気がする。イマジネーションがひろがる。
地球からの見つけ方
木星を探すために必要なのは「ほしぞら情報」です。
星座は、毎年同じ時間・同じ場所で輝くので星座早見盤があればいいのだけど、惑星は見える時期・見えない時期が変わります。
そのため、星の居場所を知る情報がまず必要。
情報を調べた時に「○時ごろの○方向に輝いています」となっていて、その時間に見上げた時にいちばん明るいなって思ったら木星で間違いないと思います。
2020年6月のほしぞらでは、21時に東の端っこに出てくる感じ。
日付が変わる頃には、見やすい位置に来ます。
朝日の入る東向きの窓なら右側、南向きの窓なら左側の空にひときわ輝く木星がいます。
【ほしぞら情報】2020年6月の星空―トピックス:水星が東方最大離角、月が木星・土星・火星に次々と接近、日本全国で部分日食 #国立天文台https://t.co/xQMYNvMkz0 pic.twitter.com/1IqQZvVXqg
— 国立天文台 (@prcnaoj) May 31, 2020
木星は「夜半の明星」と呼ばれるほど明るい星です。
-2.7等ぐらいになるので、都会の街明かりや満月の月明りにも負けません。
金星とは違った、ドッシリ感のある明るさは神話でゼウスをあてがわれたのも納得がいきます。
木星はどんな探査がされている?
いまはNASAの木星探査機「ジュノー」が、木星の周りをまわって探査ミッション中です。
星の組成、重力場、磁場など色んな調査を行なっているそう。
いま図鑑では木星の核に氷や岩石があると書かれているけれど、これがジュノーの調査によって正しいとされるか、覆されるか…楽しみなところです。
トップの画像もジュノーが撮ったものです。
自分の知っている木星のビジュアルがアップデートされていく・・・
https://twitter.com/nasajuno/status/1250889205430972416?s=21
近くに行って見ないと分からない事って多いよね。
それは星も人も同じかもしれないと、ふと思うなどします。
木星の最新情報
6月14日頃までは月を目印に木星を見つける絶好のチャンスです。
【ほしぞら情報】6月中旬の明け方、南の空には木星と土星が、少し離れて南東の空には火星が輝いています。13日に下弦となる月が、8日から14日にかけてこれら3つの惑星に近づきます。 #国立天文台https://t.co/hI99WwrNlC pic.twitter.com/muU5NgiF3J
— 国立天文台 (@prcnaoj) June 7, 2020
14日以降お月様はいませんが、木星の位置はあまり位置は変わりません。
ぜひぜひ、探しみてください。
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ジュノーも頑張ってますねー
I’ve teamed up with @NASAHubble and the ground-based @GeminiObs observatory to probe the powerful storms on Jupiter, including the "radio light show" produced by lightning flashes up to three times more energetic than Earth's largest bolts. See more: https://t.co/w3SkTkHiZS pic.twitter.com/jT7Ni5PqgJ
— NASA's Juno Mission (@NASAJuno) May 7, 2020
木星自身も気になるけれど、衛星エウロパの水の存在が気になるところ。
エウロパから噴出した水蒸気、地上から初観測。地球外生命の可能性に近づくhttps://t.co/IwmWO8V56z
— sorae 宇宙へのポータルサイト (@sorae_jp) November 19, 2019
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太陽系のそれぞれの惑星には、神話の神様があてがわれています。
木星は全知全能の神「ゼウス」
木星が太陽系最大だなんて知らない古代、人はなぜあの星をゼウスにしたのか。明るさだけなら金星の方が上だし、とても不思議だなあと思う。
その星の雰囲気が、そうさせたのか…
そんな事を思いながら、肉眼での木星を見上げるのも楽しい。
今夜は晴れて、木星が見れるといいな。